© ANDREW CABALLERO-REYNOLDS / AFP
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バハマを襲うハリケーン「ドリアン」による被害と支援〜国連総長グレーテスの訴え〜

9月6日、カリブ海地域にハリケーン「ドリアン」が襲いました。

近年ハリケーンや、台風などが異常なまでに勢力を増して、多くの地域が被害を受けているというニュースをよく目にします。
どれほどの被害を受けたのか、支援状況などをお伝えします。

被害

9月11日の政府の報告によると、死者50人以上行方不明者は約1300人にも上るとされています。
依然として救助活動が進められているため、死者の数は増えるとみられています。

バハマでは全人口の17%に相当する7万人が家を失いました。

特に被害が大きかったアバコ諸島では五千人がすでに脱出しましたが、残された住民は非常に厳しい状況に立たされています。
水も電気もない状態が続き、食料も腐り始めました。

米国際開発庁(USAID)のグリーン長官は、「まるで核爆弾が落とされたような状態」と被災地の悲惨な状況を語りました。CNN

被害予想額

また9月9日には、リスクシュミレーションと分析を行う企業RMSが今回のハリケーン「ドリアン」がカリブ海に及ぼした被害額は35〜65億ドルにも上ると発表しました。
これは損害補償額はもちろんのこと、ハリケーンによる物的損害額や事業の中断による被害額も考慮されています。AFP

支援状況

観光地として有名なこともあって、観光業界からの支援もあります。
日本は、バハマの要請に対してJICAを通じて、テントや毛布を送りました。

観光客船会社の支援

米ロイヤル・カリビアン・インターナショナル

「腕まくりをして友人を支援する」と述べ、100万ドル(1億700万円)の寄付を表明しました。
また、観光客や従業員にも積極的な寄付を呼びかけています。
その他にも、発電機や飲料水、清掃用具、清潔なシーツにタオルを自社船舶にて提供することも表明しました。

ホスティリカ

メキシコ企業ホスティリカは米ロイヤル・カリビアン・インターナショナルと合弁でバハマ・フリーポートのリゾート開発を行っています。
10万ドル(約1070万円)を別途で寄付するとしています。

米ディズニークルーズライン

親会社のウォルトディズニーカンパニーを通じて100万ドルを超える物資と支援金の提供を約束しました。

米カーニバルクールズライン

水や発電機などの物資、そして支援金をバハマに運ぶことを発表しました。
また、グランドバハマ島の造船・環境業界の復興に尽力することを方針として発表しました。
(AFP https://www.afpbb.com/articles/-/3243273)

著名人の支援

マイケル・ジョーダン

100万ドルの寄付を発表しました。
復旧や、救援活動に最も効果的な非営利団体に支援することを伝えました。
「ハリケーン『ドリアン』がバハマにもたらした壊滅的な状況を見て非常にショックを受けた」と述べました。CNN

昨年にはノースカロライナのハリケーン被害に対して、200万ドルの支援を行なっています。

レニー・クラヴィッツ

ミュージシャンで、母親はバハマにルーツがあります。
SNSにビデオメッセージを投稿し、寄付を行ったことを報告しました。
「バハマとバハマの人たちを愛している。復興を祈ることも素晴らしいが行動を起こすこともできる」と述べ、一人一人の実際の支援を呼びかけました。

大坂なおみ

全米オープンでは4回戦で敗れてしまいましたが、3回戦での相手選手に対する行動によってスポーツマンシップ賞を受賞しました。その賞金5000ドル(54万円)を全額寄付することを表明しました。
「バハマでの救援活動を支援するため、赤十字に寄付するつもりです」とツイッターで述べました。
大坂なおみ、「スポーツマンシップ賞」の5000ドルを全額寄付 ハリケーン被害のバハマに

米野球界

9月18日、メジャーリーグ機構と選手会がは支援のために、21万ドル(2300万円)を寄付しました。

『この日はかつて人道支援に向かう最中に事故死したパイレーツの殿堂入り選手ロベルト・クレメンテをたたえる日でもあった。同選手の息子であるルイス・クレメンテ氏は「クレメンテ家は父のレガシーである支援の輪が続くことを奨励します」と、リーグ機構及び選手会に感謝の意を示している。』(出典:MLB、ハリケーン被災バハマに2300万円寄付

カイリ・セイン

バハマで「歌舞伎・ウォーリアーズ」として人気があり、世界最大のプロレス団体WWEに参戦している、日本人の選手です。
バハマだけでなく、台風の被害を受けた日本にも支援すると発表しました。
実際に着用していたコスチュームを、オークションに売り出し、全額を支援金とすると明かしました。

国連事務総長の危機感


(出典:ハリケーン直撃のバハマ訪れ温暖化対策訴え 国連事務総長

国連の事務総長であるグテーレス・アントニオ氏は、14日に現地を訪問しました。
首都ナッソーからヘリコプターで被害の大きかったアバコ島を視察し、家々の倒壊を目の当たりにしました。
この後首都ナッソーに戻り記者会見にて、

「バハマのような中所得国には支援は必要ないという考え方があるが間違いだ。災害にもろい国には世界の支援が不可欠だ」(出典:国連事務総長 ハリケーン被災バハマ視察「世界の支援不可欠」

と述べ、国際的に支援を呼びかけました。
また、グレーテス事務総長は今回のハリケーンを「カテゴリー『地獄』」と形容しました。

気候変動が予想以上に進行していることに危機感をあらわにしました。

まとめ

熱帯低気圧の上昇気流によって温暖な海の水蒸気を吸い上げていき、だんだん発達してハリケーンになります。

温暖化によって、海が温められれば多くの水蒸気が生まれ、ハリケーンの強さは増していき壊滅的な事態を招くと考えられています。

日本でも先日の、千葉での台風が大きな被害をもたらしました。毎年の恒例のように、異常気象による大規模な自然災害が起きています。

身近に感じている人もいると思います。ですが未だに、他人事のように思っている人が多いと思います。自分に何か起きてからでは遅いです。
私たちの行動が、日本しいては世界を救うことの一歩につながります。

ぜひ地球温暖化についてのニュースにアンテナを張り続けてください。
少しずつ意識を変えていきましょう。