こんにちはlocabo.comです。今回は最近注目されているプラスッチクゴミ問題に関するお話です!
早速ですが、みなさん!
私たちが出したプラスチックゴミはその後どうなるか知っていますか?
3R(リデュース、リユース、リサイクル)、焼却、埋め立てはみなさんもよくご存知だと思います。
もう一つゴミの処理方法があります!それは、海外にゴミを輸出するのです!
輸出ということはゴミで収益を得ることができます。一石二鳥ですね。
2017年末、そういった各国からのプラスチックゴミを輸入していた中国はゴミの輸入を禁止しました。
一体中国はなぜ「プラスチックゴミを輸入」していたのでしょうか、そして、なぜ「プラスチックゴミの輸入を禁止」したのでしょうか?
世界各国へどんな影響をもたらしたのか、そして、その後のゴミの行方について書いていきたいと思います。
記事全体の流れ
中国はなぜゴミを輸入していたのか?
中国がゴミを輸入し始めたのは1980年代以降のことでした。普通に考えてゴミを輸入することはメリットはないように思えます。ですがここでいうゴミとは資源ゴミなのです。
つまりリサイクルなどをすれば、商品の材料などになります。資源ゴミを輸入する理由には急成長中の中国ならではのものです。
答えは、海外からの廃プラ輸入で「製造業の原料を補う」ことです。
輸入するゴミの中に資源があり、利用価値がありました。原油からプラスチックを製造するより、輸入したプラスチックからプラスチックを製造する方が安かったのです。
よく考えてみると、私たちの周りにはプラスチック製品でいっぱいですね。
タグを見てみてください。どこ産ですか?
「Made in China」僕の服はそうでした。
こんな感じでゴミと商品が循環していたようですね。
中国は大量生産をしているので、少しでもコストを削減することができたなら
大きな利益に繋がることは明白ですね。
どうして中国はゴミの輸入を禁止したの?
では、そんな中国が最近輸入を禁止したのは何故なのでしょうか?
大きく分けて2つの理由があります。
- 国外に頼る必要がなくなった
以前までは必要な廃プラスチックを国内の消費だけでは賄うことができませんでした。それの解決策としてゴミの輸入でした。ですが今や中国はGDP世界2位です。ゴミの消費も輸入当初とは違います。ですから自国で賄うことができる程の廃棄物は出ているのです。
中国は国内のリサイクルのシステム、つまり、分別や回収がしっかりできるようなリサイクル産業の育成に力を入れる必要が出てきたのです。 - 衛生健康上の問題
中国では輸入したプラスチックだけでなく資源となるゴミは手作業で分別していました。
世界各国のゴミですから、分別が不十分なものもあり、資源だけでなく汚れていたり、そもそもが再利用することができないものも含まれています。こういった作業は機械では難しくコストがかかってしまうため、労働力が安価なために手作業で行われます。
先ほど記述した通り手作業で行うため、作業者の健康に被害を及ぼしたり、汚れた資源を洗浄するために使った汚水が中国に深刻な環境汚染問題を引き起こしたのです。
また分別して使えない輸入ゴミは正真正銘のゴミになり焼却などで処理されます。
果たして中国の大気汚染が中国だけの問題だったのでしょうか?
これらのことがドキュメントされている映画があります。
「Plastic China」です。これが今回の禁止のきっかけになったのでは?とも言われています。
現在中国では放送禁止になっているそうです。
海外での過剰包装に対する動き
私たちは日々、やりすぎとも言える包装がされている商品を買い、ゴミを増やしています。
消費者にできることはなるべく過剰包装な商品は買わないことです。
企業は、いち早く過剰な包装をやめて、商品を売ることなのではないでしょうか。
近所にあるbezobalu(チェコ語で"無包装")という名前の量り売りのお店。食品・オイル・洗剤・シャンプー・歯磨き粉、あらゆるものが容器持参で買えるからゴミが出なくて素晴らしいです。
— ちぇこえこ🇨🇿 (@Czech_Eco) August 27, 2019
日本に住んでた頃は本当に無関心で調べもしなかったけど、量り売りの店っていったいどれくらいあるんだろう🤔 pic.twitter.com/JJjii8ZLDh
この方は私のtwitterのフォロワーさんです。
現在チェコに住んでいらっしゃってて、素敵なお店を紹介してくれました。
最近はこういった商品を包装しないお店が海外で増え始めたそうです。
是非とも日本にもこういうお店が増えるといいと思っています。
まとめ
私たちのゴミが海外へ輸出されているのを初めて知るきっかけが、この中国のゴミショックでした。
調べてみると「中国の大気汚染がやれどうした」なんて、口が裂けても言えないのではないかと思います。
これからは自国でゴミの処理をしなくてはいけません。
ゴミだらけの日本は見たくないです。
消費者の私たちも、企業の皆さんも「このままではやばい、行動しよう!」と思っていただけたら幸いです
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