地球温暖化が進み、世界各地で氷河が溶け出しています。
年々深刻さが増しており、今後の影響が心配されます。
現在どの程度の氷河が失われているのでしょうか?
記事全体の流れ
世界各地の様子
ヒマラヤ山脈
世界最高峰のエベレストなど7000m級の山が連なるヒマラヤ山脈は雪や氷の量で南極、北極に次いで世界第3位です。
2000年から2016年にかけて毎年、量:75億トン、厚さ:43センチの氷が溶け続けたという結果が出ています。(Science Advances調べ)
これは1975年から2000年までの2倍のペースに当たるそうです。(ナショジオ)
アルプス
スイス南部のローヌ氷河
スイスのアルプスの氷河面積は2017年に890平方キロメートルと、1850年ごろに比べて半減した。
また、氷河にはくり抜いた洞窟があるが、過去120年間で1300mは短くなったと言われている。夏の暑い日には1日で10cm後退しているそうです。
スイス東部のピツォル氷河
2006年から現在に至るまでに体積の80~90%を失った。
現在残っているのは2万6000平方メートルの氷原だけだそうです。
また、
SACPのコーディネーター、アレッサンドラ・デジャコミ氏はCNNに、スイスの氷河の8割がピツォルと同じような大きさだと指摘。このままではほかの氷河でも同じことが起きると警告した。
と述べており、かなり深刻に進行していることが伺えます。
北極・グリーンランド
今年の8月にグリーンランドにて1日の融解量としては観測史上最大の125億トンの氷が溶け、9月には北極海の海氷面積が観測史上2番目に小さくなったそうです。
6月から7月までの2ヶ月に溶けた氷の量は2400億トンに及び、この時期平均の600~700億トンをはるかに上回っています。
引用:観測史上最大12,500,000,000トンの氷が一日で融解 グリーンランド
南極
南極大陸の氷は年間2190億メートル億トンに及んでいる。
92年から2011年までの間に南極では年間760億メートル億トンの氷が失われていたという。今までの3倍近いスピードで溶け出しているそうです。
また、失われた氷の量から推測すると、海水面が7.6mm上昇したと推測される。
引用:南極の氷は、5年前の「3倍速」で消えている──衝撃的な研究の舞台裏
まとめ
世界全体で地球温暖化の影響がみられ、氷が溶け出すスピードも増してきています。
今回ピックアップしたところ以外にも氷河は世界各地に存在しており、全体的に溶け出していると考えると不安になりますね。
溶け出すことにより出てくる課題も気になるところです。