ニュース

マイクロプラスチックとは?マイクロプラスチックが引き起こす問題と取り組み〜プラスチックだらけの私たち〜

こんにちは、ロカボラボです。
今回はマイクロプラスチックに関しての記事です。
マイクロプラスチックは私たちの生活にかなり浸透しているものです。
そんな最近話題のマイクロプラスチックの何が問題なのかぜひ知っておいてください!

 

 

マイクロプラスチックの定義と分類

それではまず、マイクロプラスチックとはなんぞや?の疑問を解消していきましょう。

定義

マイクロプラスチックとは、簡単に言えば微小なプラスチックです。
もう少し細かく説明しますと、一般的には5mm以下のプラスチックのことを言いますが、1mm以下とされる時もあるようです。

分類

マイクロプラスチックには2つの種類があります。
それは1次マイクロプラスチックと2次マイクロプラスチックです。
表にしてそれぞれのマイクロプラスチックをまとめました。

1次マイクロプラスチック 2次マイクロプラスチック
定義
  1. プラスチック製品の原料で、ペレットなどと呼ばれるもの。
  2. 製品中に含まれており、マイクロビーズやマイクロカプセルと呼ばれるもの。

大きく以上の2種類が存在。製品段階で既に小さい。

元々は大きなプラスチック製品。

自然環境中に流出したプラスチック製品が、何らかの作用によって小さくなったもの。

商品例
  1. ペレット
  2. ・洗顔料、歯磨き粉などのケア商品の汚れや角質を落とすためのマイクロビーズなど。
    ・工業用研磨剤。
    ・化粧品。
・ペットボトル
・洋服
・漁業道具
・車のタイヤ
・靴の底のゴム
・文房具
・その他プラスチック製品
発生原因
  • 太陽光の紫外線や熱による劣化。
  • プラスチック同士が擦れる、岩や砂にぶつかる、波の作用による物理歴な摩耗。
  • 車の走行時のタイヤのすり減りや、我々の靴の裏のゴムのすり減り
海への流出フロー 家庭用排水から出た1次マクロプラスチックはとても小さいため、下水処理場をすり抜けて海に流出する。
  • 屋外にあるプラスチック製品が劣化し風や雨によって、側溝や川に入り海まで流れる。
  • プラごみのポイ捨て
  • 漁業道具の海中での劣化や廃棄

どうでしょうか??
皆さんが使っているものでプラスチックが含まれていない物って意外と少ないのかもしれないですね。
以下に「洋服からマイクロプラスチックってどういうこと??」
と思われている方のために簡単な説明をします。

衣服から発生するマイクロプラスチック

最近の衣服は何からできているのでしょうか?
おそらく合成繊維と書かれているものが多いのではないでしょうか。
合成繊維とは、繊維状のプラスチックになっています。
これを洗濯するとマイクロプラスチックが発生します。
これをマイクロプラスチックファイバーやマイクロファイバーといいます。
このマイクロファイバーは風に飛ばされたり、排水溝に流れるなどで海に流出します。

この図でわかることは3つの海への流入経路があることです。

  1. 下水処理場
  2. 直接、風やポイ捨てなどによって
1次マイクロプラスチック

下水処理場ではほとんどのマイクロプラスチックが、小さすぎて除去することができません。
つまり、1次マイクロプラスチックは製品化後の回収は難しいのです。
解決には、このようなマイクロビーズを含む商品を規制する必要がります。

2次マイクロプラスチック

先ほど述べた通り、マイクロ化した後では回収が困難です。
なのでマイクロ化する前に徹底した回収が必要になります。
また浜辺に打ち上げられたプラスチックゴミは、海中にいるよりも太陽光や砂の影響を受けて早く劣化しやすいです。
なので、浜辺のゴミ拾いもとても有効的です。

マイクロプラスチック問題

ではマイクロプラスチックは何が問題のなのでしょうか?

実は年間で800万トンのプラスチックが海に流出しています。
そして現在1億500万トンのマイクロプラスチックが海にあると言われています。

漁獲ネットに捕まるウミガメ

これが海洋生物の生態系に与える影響が問題になっているのです。
プラスチックは体内で消化されません。
海洋の生物が餌と間違えて誤嚥することで多くの海洋生物のし棒が報告されています。
また海洋生物が、捨てられた漁獲ネットに絡まって死んでしまうということも起きています。

プラスチックには汚染物を吸収してしてしまうという特性があります。
そんな汚染されたマイクロプラスチックを海洋生物が食べてしまうということが起きています。

まだ詳細は分かっていないのですが、
海洋の食物連鎖を経て我々の食卓へと運ばれ、我々人間も有害物質を体内に蓄積してしまう可能性も指摘されています。

つまり、海洋生物を傷つけ時には死亡させ
人間の食料となる魚を通じて人間も汚染されてしまうことが問題だとされているのです。

2050年の予想

現在年間プラスチック生産量は3億1千万トンです。
このまま何も対策を取らず消費し続けると、年間消費量は4倍になるとされています。


出典:マイクロプラスチック問題について/WWF

この表からもわかるように、2050年後には海にいる魚の量をプラスチック生産量が追い抜いてしまうのです。

世界の取り組み

現在世界では、ゴミを減らすこと「Reduce」を重要視しています。
世界ではレジ袋が禁止が議会で承認されている国が45以上もあります。残念ながら日本はされていませんね。


出典:マイクロプラスチック問題について/WWF

サンフランシスコでは2014年にペットボトルの容器がでの販売を禁止されました。

また国際的な動きとして、「海洋プラスチック憲章」がG7シャルルボアサミットで採択され
海洋問題に先進国各国で海洋プラスチック問題に取り組んでいくことが決定しました。

日本では

一方日本は「海洋プラスチック憲章」に署名しませんでした。
これに国内外から批判が殺到したため、G20大阪サミットへ向けて、プ
ラスチック問題をリードするべく「プラスチック資源循環戦略」を策定しました。
この「プラスチック資源循環戦略」についての記事を後日公開する予定ですのでお待ちください。

日本のプラスチックのリサイクルの現状については「日本のプラスチックのリサイクル率が低い訳とは」に書いております。
ぜひおよみください。
簡単にまとめますと、リサイクルは全体の25%ほど(海外輸出分も含む)しか行われておらず、58%はサーマルリサイクルに頼りきりです。

また、日本にはリサイクル重視の流れが見受けられ世界の流れから逸れています。
日本の一人当たりのプラスチック消費量が、アメリカに次ぐ世界2位(400kg/年)なのです。
サーマルリサイクルに頼ることのないよう、ゴミの削減(Reduce)を日本も進めるべきなのです。
日本の消費量900万トンのうち45%ほどは包装・容器なのです。
それには、レジ袋禁止や、ペットボトル容器、商品の包装といった「使い捨てプラスチックの削減」が急がれます。
また削減のためのプラスチックの代替品としてバイオマスプラスチックや、生分解性プラスチック、紙への移行が考えられます。
紙への移行についての効果は、
紙パックとペットボトルを比べてみよう!」でお伝えさせていただいたので是非お読みください。

まとめ

長くなってしまいましたがマイクロプラスチックとその問題について分かっていただけたでしょうか?
最後は、プラスチック全体の話も混ざっていましたが、2019年でプラスチックはとても問題視されています。
また日本は、プラスチックの問題に対する対応は世界に遅れをとっています。
我々が日々、「無駄なものはもらわない」というゴミ削減の意識を持つことは大事です。
また、水筒を持ち歩きペットボトルの飲み物は買わないなど、ゴミの出ないような消費を心がけましょう。

マイクロプラスチックは今後どのような影響を人間に与えるかはわかりません。
ですが、人間にとって有害なことは間違い無いでしょう。
知っているのと知らないで行動するのは、天と地との差があると思います。
このマイクロプラスチックにおける問題を少しでも多くの人が認識してくれることを願います。