77エネルギーと聞いて思い浮かべるものはそれぞれ違うと思います。
近年ニュースなどで耳にすることもあるクリーンエネルギーやエネルギー自給率といったワード。
しかし、エネルギーにも種類があり、国の統計データを見る際に混乱を招くことがあります。
それではエネルギーについて詳しく見ていきましょう。
記事全体の流れ
エネルギーの種類
エネルギーとは、ものを動かす際に必要になる力です。
そのエネルギーは大きく以下の2つに分けられます。
- 一次エネルギー
- 二次エネルギー
それではそれぞれについて見ていきましょう!
一次エネルギー
自然界に存在し、人間が変換・加工して利用するエネルギー源。石炭・石油・天然ガス・水力・風力・太陽熱・原子力エネルギーなど。(引用:広辞苑)
近年では一次エネルギーをさらに分割する考え方も出て来ています。
- 枯渇性エネルギー(化石燃料、原子力など)
- 再生可能エネルギー(水力、風力、太陽熱など)
枯渇性エネルギーのほとんどが海外輸入に頼っており、日本の一次エネルギー割合の87.4%を占めています。
そのため、日本の一次エネルギー自給率はとても低い現状があります。
近年の日本の再生可能エネルギーの割合は増加しており、一次エネルギー自給率も上昇してきています。
詳しくはこちらをご覧ください。
二次エネルギー
電力・都市ガス・ガソリンなど、一次エネルギーを転換して作り出したエネルギー。(引用:広辞苑)
二次エネルギーは生活にもっとも近いエネルギーです。
都市ガス、ガソリンはそれぞれ天然ガスと石油から成り立つことになりますが電力はどうでしょう。
電力は一次エネルギーの枯渇性エネルギーだけでなく、再生可能エネルギーからも作られています。
電力の割合についてはこちらをご覧ください。
ここで一次エネルギーが二次エネルギーに使用される割合についてみてみましょう。
一次エネルギーから二次エネルギーへの流れ
電力 | 都市ガス | ガソリン | その他 | |
石油 | 1% | / | 22% | 67% |
石炭 | 60% | / | / | 40% |
天然ガス | 63% | 37% | / | / |
日本の電力を作る際に石炭と天然ガスはそれぞれの化石燃料総量のおよそ6割、石油はほぼ使われていないということになります。
まとめ
一次エネルギーと二次エネルギーの違いをもう一度見てみましょう。
一次エネルギー | 二次エネルギー |
石炭・石油・天然ガス・水力・風力・太陽熱・原子力エネルギーなど | 電力・都市ガス・ガソリンなど |
統計データを見る際にはどちらのエネルギーを表しているか注意が必要です。
私たちを本当の意味で支えているのは一次エネルギーです。
今後の日本の一次エネルギー自給率に注目ですね。
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