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温室効果ガスとは何か?影響やその種類、二酸化炭素との関係も解説

温室効果ガスとは何か?

地表を温める効果がある気体の総称です。具体的には、これらの気体は、地表から放出される赤外線を吸収し宇宙空間に出ていこうとする熱を地表に戻す役割をしています。この温室効果ガスの働きによって、世界の平均気温は14℃に保たれています。気象庁によると、もし温室効果ガスがなければ世界の平均気温は−19℃まで下がるとみられています。

温室効果ガスの影響は?

温室効果ガスのおかげで、地球の温度は人間が生活できるレベルに保たれています。しかし、この温室効果ガスが増えすぎた結果引き起こされる問題が地球温暖化です。地球の温暖化は、異常気象の発生・頻発化、生態系の変化、感染症の広まりなどの影響を引き起こすとみられています。

温室効果ガスの種類とそれぞれが排出される原因

温室効果ガスには主として、二酸化炭素(CO2)、メタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)、ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)、パーフルオロカーボン類(PFCs)、六フッ化硫黄(SF6)、三フッ化硫黄(NF3)があります。それぞれの排出原因は以下の表の通りです。

名前排出元
二酸化炭素(CO2)化石燃料の燃焼など
メタン(CH4)稲作、家畜の腸内発酵、廃棄物の埋め立てなど
一酸化二窒素(N2O)燃料の燃焼、工業プロセスなど
ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)エアコンなどの冷媒や化学物質の製造プロセスなど
パーフルオロカーボン類(PFCs)半導体の製造プロセスなど半導体の製造プロセスなど
六フッ化硫黄(SF6)電気の絶縁体など
三フッ化硫黄(NF3)半導体の製造プロセスなど
全国地球温暖化防止活動推進センター「温室効果ガスの特徴」をもとに作成

温室効果の影響が高いガスは何か?

各温室効果ガスの温室効果は大きく異なっています。二酸化炭素の温室効果を基準にすると、牛のゲップから排出されることで有名なメタンが25倍で、一番強力なものだと電気の絶縁体などから排出される六フッ化硫黄が約2.3万倍と大きな開きがあるのがわかります。

名前地球温暖化係数*
二酸化炭素(CO2)1
メタン(CH4)25
一酸化二窒素(N2O)298
ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)1,430
パーフルオロカーボン類(PFCs)半導体の製造プロセスなど7,390
六フッ化硫黄(SF6)22,800
三フッ化硫黄(NF3)17,200
全国地球温暖化防止活動推進センター「温室効果ガスの特徴」をもとに作成

各温室効果ガスの間の温室効果には大きなばらつきがあるのはわかりました。それでは、それぞれの排出量と温室効果を総合した場合どの温室効果ガスが最も地球温暖化に影響を与えているのでしょうか?

二酸化炭素の温室効果に換算した場合、一番温室効果があるガスは?

二酸化炭素の温室効果に換算した場合、温室効果の影響を一番持っているのは二酸化炭素です。環境省によると、2020年度の温室効果ガス排出量の90%を二酸化炭素が占めています。

各温室効果ガスのCO2換算した排出割合(2020年度)

参考

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