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国連事務総長アントニオ・グテーレス〜どんな経歴でなぜ選ばれた?〜

photo:UN

前任の潘基文氏は名前を聞いたことが多いのではないでしょうか?若い方々は、世界史とか社会の授業でやった記憶があると思います。
ですが、彼は2016年末をもって任期を終了しました。

そこで次に就任したのがアントニオグテーレス事務総長です。
彼は就任にあたって以下のスピーチを行いました。彼の基本データから、彼が就任した理由などを見ていきましょう。

基本情報

本名 António Manuel de Oliveira Guterres
生年月日 1949年4月30日
出身 ポルトガルのリスボン
大学 リスボン工科大学工学部
所属党派 社会党
喋れる言語 ポルトガル語、英語、フランス語、スペイン語
カタリーナ・デ・アルメイダ・バス・ピント
(リスボン氏の文化担当助役)
子供・孫 2人の子供、1人の継息子、3人の孫

略歴

1976年:ポルトガル議会で当選。以後17年間議員生活を送る。
その間彼は議会の経済・財政委員会、後に国土計画・地方自治・環境委員会の委員長を務めます。

1992年:社会民主主義政党の世界的機構である社会主義インターナショナルの副議長を務めます。

1995年:その間にポルトガルの首相に任命され1998年のリスボン国際博覧会誘致に尽力しました。
また首相期間、彼は東ティモールの虐殺を阻止するために国際協力にも尽力しました。

1999年:首相になんとか再選し、マカオの返還も果たしました。
さらに、社会主義インターナショナルの議長にもなりました(〜2005年6月)。

2000年:欧州理事会の議長に就任し、雇用と成長のための「リスボン・アジェンダ」採択の主導も行いました。

国連難民高等弁務官

2005年6月〜2015年12月
グテーレスの就任期間には、大規模な避難民危機が起きていました。彼はそんな時期に世界最大の人道機関を率いていました。
シリア・イラク間での紛争や、南スーダン、中央アフリカ共和国、イエメンで多くの難民が生まれました。

2005年 3,800万人
2015年 6,000万人

このように、難民は10年間で64%も増加しました。難民問題は、環境問題と同じく世界では深刻なのです。
彼はそこで、ジュネーブ本部の人員を3分の2に削減することで経費を削減し、現地により多くの人を派遣しました。

国連事務総長

彼は、2015年12月31日に国連を去りました。
しかし2016年末、前国連事務総長の潘基文の任期満了の年でもありました。
そこで問題になるのが、次期事務総長は誰か?

ポルトガル政府の支持を得たグテーレスは、次期事務総長の最有力候補になります。
安全保障理事会の正式な投票によりグテーレスが次期事務総長に決定しました。
理事国15カ国中、「13カ国がグテーレスに、残り2カ国は意見なし」という結果でした。

こうして、2017年1月1日に第9代国連事務総長に就任しました。首相歴のある初の事務総長で、国連創設後に生まれた初めての事務総長でもあります。

就任後の演説

2018年世界への警告

世界環境デーでの挨拶

気候変動に関するメッセージ

評判〜前任との違い〜

前任の潘基文氏は「調整型の完了タイプ」と呼ばれ、存在感があまり感じられませんでした。
また演説の際は用意された原稿を読み上げ、会議では会議が始まる前から議決内容が決定していたこともあったそうです。

一方のグテーレスは、そんな潘基文の反省を活かし、指導力を買われて選出されました。
演説の際は、自らの言葉で国際社会にメッセージを送り力強い言葉が印象的です。
会議では、途中で意見を出して決断するトップダウン方式のやり方です。

彼の呼びかけで議会が集結したりと環境問題についてもとても関心を持っているようにみえます。
今回の「機構行動サミット」は彼の呼びかけで集まりました。

先日9月に起きたバハマのハリケーン被害の時も現地を訪れ、予想以上に温暖化が進行しているとさらなる危機感を抱きました。「これはほんの始まりだ」と、温暖化対策の必要性を訴えかけました。

バハマのハリケーンについてこちらをお読みください。
<関連記事>バハマを襲うハリケーン「ドリアン」による被害と支援〜国連総長グレーテスの訴え〜
<関連記事>ハリケーン「ドリアン」の裏側〜市民たちの行動とアメリカの難民問題〜

まとめ

前任の潘基文氏よりも存在感のある国連理事総長であることは間違いありません。
彼の環境問題対策を訴えかける言葉に、どれだけの国が答えられるのでしょうか?
これほどまでに環境問題を訴えかけるリーダーはいたでしょうか?

ここ数年で環境問題は大きく、取り上げられています。
グレタ・トゥーンベリさんやそれに刺激を受けた多くの若者が世界各地で立ち上がっています。
ブームではなく、環境問題の終結としてこの注目が終わって欲しいと思います。

合わせて読みたい

気候行動サミットって何?国連が求めるものとは?
気候行動サミット〜グレタトゥーンベリ次は何を語る「よくもそんなことを」に現れた憤り〜トランプ大統領は若き環境家にも皮肉的なツイート

参考記事

アントニオ・グテーレス 第9代国連事務総長(略歴)
グテレス氏、評判上々 国連事務総長就任1年「存在感が薄い」と酷評された前任者の「潘基文式」を変革

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