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日本のプラスチックのリサイクル率が低い訳とは

こんにちは、locabo.comです。このサイトは環境問題に関する記事を投稿するサイトです。初回の今回は何かと話題のプラスチックゴミのリサイクルについて書いていこうと思います。

みなさんは日本のプラスチックのリサイクル率は世界高水準約85%というのを聞いたことがあるでしょうか。
これはすごいですね、欧州は約42%、米州は約21%…、日本はこの数字が本当だとしたらリサイクル大国です!!で
すがここには少しカラクリがあるのです。そのカラクリとは?
そして、さらに日本の最新の現状をお伝えします!

プラスチックのリサイクル状況を知ろう!

  量(万トン) 廃プラ総排出量におけるリサイクル率
廃プラ総排出量 903
マテリアルリサイクル 211 23%
ケミカルリサイクル 40 4%
サーマルリサイクル 524 58%
全体リサイクル量 775 84%

プラスチックの基礎知識2019(プラスチック循環利用協会作成) P5の表を参考に筆者編集 

この表は2017年度のリサイクル方法の内訳を示していますが、
見慣れない3つのリサイクル方法が並んでいると思います。
1つずつ説明していきましょう。そして上記の85%はどこから来ているのでしょうか?

  1. マテリアルリサイクル
    これは皆さんが頭の中で思いつく一般に言われるリサイクル手法です。繊維やペットボトルの回収ボックスなどに生まれ変わります。ペットボトルからペットボトルへのリサイクルはBtoB(ボトルtoボトル)と呼ばれます。
  2. ケミカルリサイクル
    一度分子に戻してからプラスチック素材に変えるため、マテリアルリサイクルのようにプラスチック分子に傷をつけず高品質なものを作り続けることができます。

    あまりケミカルリサイクルは行われていないのがわかります。理想的なリサイクル方法ですがなぜでしょう?
    実はケミカルリサイクルには大掛かりな工場や設備が必要で、高いコストがかかっています。
  3. サーマルリサイクル
    サーマルリサイクルとはなんでしょう?
    答えは簡単に言ってしまえば「廃プラスチックを燃やすこと」です。
    焼却して生まれた熱エネルギーを回収し、代表的なもので言えば温水プールや施設の暖房、発電に使われます。ゴミを使った発電は「ゴミ発電」とも呼ばれます。
    つまりは焼却処分ですね。
    回収されたエネルギーは焼却時に得られた副産物です。

    では日本のリサイクルされた廃プラスチックのうちどのくらいがサーマルリサイクルされたのでしょう?

    524 ÷ 775 × 100 ≒ 67%

    約7割!
    みなさんがリサイクルしたプラスチックの多くは焼却されていました!!

日本のリサイクル率世界高水準のカラクリ

ここでようやくカラクリについてお話しする準備ができました。
皆さん先ほどの3つのリサイクルで違和感を感じなかったでしょうか?
「リサイクルなのにごみをもやしちゃうの?」この考えにカラクリがあったのです!!

カラクリはサーマルリサイクルでした!

日本ではサーマルリサイクルもリサイクル率に入れて考えています
一方の米州や欧州ではサーマルリサイクルはそもそも、リサイクルであるという認識はありません
欧州では「リカバリー」などと呼ばれているのです。

サーマルリサイクルをリサイクル率に入れることで日本の公表するリサイクル率は世界高水準を保っていたのです。
つまりは日本と世界各国では立っている土俵が違ったのです!!

実際OECDの発表するリサイクル率ランキングで日本は下から数えるほうが早いくらい低い順位です。

実際日本の現状はどうなの?

先ほどのデータを見ても分かる通り、リサイクル後進国であるのはよくわかったと思います。
ですがもう一つ問題があったのです…

先ほど紹介したマテリアルリサイクルの量ですが、その中には海外に廃プラスチックを輸出した分まで入っているのです。
日本は海外、主にアジア、そして特に中国に廃プラのリサイクルを頼っていたのです。
それも世界第2位の廃プラスチック輸出国でした!
その量2017年で143万トン!!その大部分を中国に輸出していました。

中国へのゴミ輸出は、ここ最近でとても重要視されています。
そちらの話をまとめた記事がございますのでご覧ください!
・輸入国(中国)視点:中国はなぜ廃プラスチック輸入し禁止したのか?
・影響受けた国視点:日本はゴミを輸出していた!?世界に影響を与えた中国ショックとは?

まとめ:世界はリデュースへ

日本の清涼飲料水業界はペットボトルのビジネスモデルを変えるのではなく、BtoB(ペットボトルをリサイクルしてペットボトルを作る)を徹底しようとしています。
プラスチックのリサイクルは複雑で、同じ種類のプラスチックからしかリサイクルすることができないなど技術的な問題が多くあります。そういったリサイクルに関する壁や、ペットボトルの回収についてなど多くの問題が山積しています。

一方で世界の流れはリデュースに向いています。
日本の企業でもリユースに取り組む企業は増えてきました。
代表的なのはストローです。すかいらーくグループではストロー廃止することを発表しました。スタバでは紙製のストローを開発中です。またスーパーでもレジ袋の廃止や有料化の動きが見えます。

今回の中国のゴミ規制で多くの人がゴミ問題を鮮烈に意識したのではないでしょうか。今後はプラスチック一方通行の使い捨てプラスチックではなく、使いまわすことのできるプラスチックやプラスチック自体を使わない動きが求められてくるのではないでしょうか

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