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日本はゴミを輸出していた!?世界に影響を与えた中国ショックとは?

こんにちはロカボラボです!
今回はゴミ問題についてのお話になります。最近プラスチック製のストローが廃止されるなんて話をよく耳にしますね。今回はそんなプラスチックゴミについてのお話です。

早速ですが、日本がゴミを輸出していたのは知っていますか?ゴミはゴミでもプラスチックです。
私たちが分別して捨てたプラスチックは
全てがリサイクルされるわけでもなく

全てが日本国内で処理されるわけでもありません
全部がリサイクルされないというのは想像がつくと思います。
国内で処理されていない、つまり海外に輸出されているのは想像つかないのではないでしょうか?
そして同じように海外の国々が、特に先進国が多くのゴミを輸出していました。
僕は最初調べていた時にびっくりしました。せっかく分別したのに…、さらに世界でこんなことが起きているなんて….。

前置きはこれまでにしておいて、今回は中国ショックと呼ばれる、ゴミに輸出に関する記事です。
順番としては、地域別に

  1. 中国の状況
  2. 世界の輸出量
  3. 東南アジア
  4. 日本

の順で、最後に世界への影響を見ていこうと思います。それではよろしくお願いします。

そもそも中国ショックって?

「中国ショック???」と思っているみなさん、中国ショックについて詳しく記事を書いておきました!
記事のリンクを貼っておきましたので、是非ご覧になってください。今回の中国ショックについて詳しくわかると思います。
また日本のプラスチックについての記事合わせて貼っておきました。

「時間がないよ!」という方には応急処置で、
中国ショックとは中国がゴミの輸出をやめて、世界各国に激震を走らせた!
とさえ押さえておいてください。

 

中国

まずは大元の中国の廃プラ輸入量のデータから見ていきたいと思います。

(ITCのデータを元に作成)

なんと!1位は日本です…。
日本についての詳しい状況はあとで述べますのでそちらをご覧ください。

(ITCのデータを元に作成)

世界の廃プラ輸量(トン) 14,990,794
中国の廃プラ輸量(トン) 7,347,176
世界における中国の廃プラ輸入割合 49.01%
参考値:日本の総廃プラ排出量
(出典:プラスチック循環利用協会「プラスチックリサイクルの基礎知識」)
8,990,000

どうでしょうか中国はこれで中国のすごさがわかったのではないでしょうか?
世界のGDPランキング2位の日本と同じくらいの量の廃プラを輸入しているのです。
つまり中国は「自分+もう1カ国分」の廃プラを処理していました….

 

世界

次は世界の輸出状況について見ていきましょう。以下は2016年のデータです。

世界の上位10カ国の廃プラ輸出量

1位は香港ですね。
ですがこれにはカラクリがあり、後述するので香港は特異点なので順位からは抜かすことにします。

となると1位はアメリカです。続いて我らが日本は2位です。残念ですね、こんなにゴミを輸出していたなんて…
世界のゴミの総輸出量約1500万トンです。日本は世界の1割も輸出位しているのです。

またよく見てみると、立ち位置が曖昧なメキシコもいれて、上位10各国は先進国ではないですか…
世界の輸入国には先進国もありますが、アジアの途上国も見られます。
技術の進んでる国が未発達な技術の国へ輸出している現状は経済的な問題を除いて、
環境的にかなりよろしくないと明確に言えます!
現に中国が輸入を禁止したのは廃プラの環境汚染が問題でもあるのです。

これほど多くのゴミは、自国では処理できないのにこれからどうなるのでしょうか…?
アメリカを例にとって見て見ます。

アメリカのその後

アメリカは中国へ2位の輸出量でした。
広大な土地を持つアメリカ焼却処理の技術が日本ほど発展しておらず、埋め立てに頼っていました
そんな中で中国の廃プラ輸入禁止です、自国で処理できない量は埋め立てるしかありません。
アメリカ全体というわけではないですが、プラスチックの分別をやめて燃えるゴミと一緒に出すようになりました。
「NHKのおはよう日本」では、百キロも離れたプラスチックを受け入れをする環境保護団体のところへ市民が持っていくという描写がありました。
アメリカは処理できないならゴミを減らすしかないという方向へ向かっています。

香港はどうして特異点?

先ほど申し上げた通り、香港にはゴミの輸出入に関してある役割を持っているのです。
その役割とは、廃プラ貿易での中継地の役割を果たしていました。
「中継地ってどういうこと?」と疑問に思われた方も次のグラフを見れば一瞬にして理解することができると思います。


(ITCのデータを元に作成)

輸入とほぼ同じ量の輸出をしているのがわかりますね。
2017年末に中国ショックが起きてそのバランスは崩れてしまいましたが、中継地としての機能しているのがわかると思います。

東南アジア

なぜここで東南アジアなのかという疑問があると思います。
それは中国の禁止後に世界各国の廃プラ輸出の矛先は東南アジアに向いたからです。
それを以下の表は日本の東南アジアへの輸出です。

(ITCのデータを元に作成)

2017年を境にゴミの輸入が急増しているのがわかりますね。
ですがこれに対して東南アジア各国が、中国と同じ道を歩まないように規制などで対処しました。
これに対するエピソードを以下に挙げます。

フィリピン カナダに訃報輸入廃プラコンテナ66個を強制送還。
駐カナダ大使を召還させる。
マレーシア 3000トン廃プラを返送

仮に規制がかからなかったとしても、
東南アジア各国が中国と同じ状況に陥って禁止に至るまで時間はかからなかったでしょう。
ですが、やはり先進国が途上国にゴミを捨てるという構図はあってはならないと感じえません。

日本

以下の表を見てわかるように、中国への輸出が減ると東南アジアへの輸出が増えています。


(ITCのデータを元に作成)

全体の輸出量が3分の1減ったのがわかりますね。
ではこのゴミはどこへ行ったのでしょうか?
答えは、焼却処理を行い、それでも無理なものは各業者の倉庫を収容量がいっぱいになるまで埋めています。
つまり国内でゴミはどんどん溜まっているのです!!

中間業者に溢れるゴミ
(出典:日本のプラスチックごみが溢れ返り始めた訳 撮影:河野博子)

世界の動き

世界では中国ショックをきっかけに廃プラ問題に対する動きが起こりました。
以下に簡単に示しておきます。

バーゼル条約改正

2019年4月29日ジュネーブ(スイス)にてCOP14が開かれ、改正案に180カ国が同意しました。
バーゼル条約とは有害廃棄物が国境を越えての移動の規制や有害廃棄物の処分の規制についての条約です。
今回のCOP14で中国での環境汚染などを理由に、リサイクルを目的とする廃プラを規制の対象にすることになりました。
これによって廃プラの輸出は相手国の同意なしの輸出は禁止されるとこになります。

海洋プラスチック憲章

2018年6月、カナダで開かれたG7で採択されました。
これは「プラスチックゴミによる海洋汚染問題への各国の対策を促す文書」(出典:ECIネット
でアメリカと日本を除くカナダ、フランス、ドイツ、イタリア、EUが署名しました。

日本の理由はプラスチックゴミを減らしていく趣旨には当然、賛成しているが、国内法が整備されておらず、社会にどの程度影響を与えるかが現段階ではわからないので署名できなかった」(出典:ECIネットとしている。

その後日本は

海洋プラスチック憲章に署名せず日本は何をやっているんだと思う方もいると思います!
その後日本は、「プラスチック資源循環戦略」を発表しました。
これは日本が海洋プラスチック憲章に署名しなかったためと言われています。
ここでは多くのプラスチックに関する目標が示されています。

まとめ

みなさん今回の世界をはいプラスチックで見てきましたがどうですか?
まずは正直に先進国一国分もの廃プラスチックを国内で処理していたことに中国に驚いてください。

そしてゴミが国内で処理しきれず、国外に輸出することができないなら、このままの暮らしでいいはずはありません。
企業は消費者に無駄なゴミを出さないような商品、過剰包装をなくすなど出来ることはたくさんありあます。
消費者には、3Rではなく4Rとして使い捨てプラスチックをもらわなように断ることが重要です。

出したゴミをリサイクルするのは大切ですが、ゴミの処理能力が追いついてない以上リデュースが最重要なのです。