資源

アルミ缶は環境に良い?アルミ缶の利点や、リサイクルの現状

アルミ缶のリサイクル効率
アルミ缶のリサイクル効率

少し前までは缶入り飲料といえば、スチール缶とアルミ缶のどちらかでした。
最近になって、スチール缶を見る機会はめっきり減って、アルミ缶をよく見るようになった気がします。
アルミ缶の製造技術が進化して、より色々なものを入れらられるようになったためのようです。
そんなアルミ缶の基本的な情報について確認してみます。

アルミ缶の利点

アルミ缶にはどんな利点があるのでしょうか。

  1. 軽量
    より効率的に輸送することができるため、二酸化炭素の排出量を抑えることができます。
  2.  錆びにくい
    錆びにくいため、缶の中身の品質を長期間守ることができます。
  3.  熱を伝えやすい
    熱しやすく、冷めやすいです。
  4. リサイクル率が良い
    アルミは他の飲料容器に使われている資源に比べると、リサイクル率が高いです。
    回収には以下の方法があり、回収のための手法が充実しています。

    1. 行政によるもの
    2. 自治会によるボランティア
    3. スーパーなどの店舗の回収ボックスに個人が持っていくもの他にも、アルミ缶はリサイクルされると再びアルミ缶に生まれ変われるという利点があります。

なぜリサイクルするのか

アルミ缶はリサイクル効率が良いと言われていますが、どういった利点があるのでしょうか。

1. リサイクル後もアルミ缶に生まれ変わる

アルミ缶のリサイクルはクローズドサイクルリサイクルと呼ばれています。
アルミ缶はリサイクルされて、再びアルミ缶に生まれ変わるのです。
クローズドサイクルリサイクリング
RoadRunner Recycling Inc からの画像)

逆に、例えばペットボトルのリサイクルはダウンサイクリングと言われています。
リサイクルの結果、ペットボトルはペットボトル自体には戻らず、ポリエステル繊維などに生まれ変わります。
ダウンサイクリング
RoadRunner Recycling Inc からの画像)

2. 資源を再利用できる

回収されたアルミ缶の70%が新たなアルミ缶に生まれ変わります。
(残りの30%は自動車部品などに再利用されています。)
ちなみにリサイクルされたアルミ缶が、新たなアルミ缶として生まれ変わるのに必要な時間は60日です!

アルミ缶
(Nica444によるPixabayからの画像)

アルミ缶の原料であるボーキサイトは貴重な天然資源ですので、何度も使えるというのは重要ですね。

3. エネルギーを節約できる

新たにアルミ缶を製造するのと比べると、リサイクルで再生成する場合に必要なエネルギーはたったの3%です。

アルミ缶を製造するためには、地金を生成する必要があります。
この地金を生成する過程で多くのエネルギーを必要とします。

工程 必要なエネルギー量(地金1トンの生産につき)
ボーキサイト → 地金 → アルミ缶 110.7千MJ*
使用済みアルミ缶 → 地金 → アルミ缶 3.63千MJ

* MJは100万ジュールです。1カロリーが4.186ジュールに相当します。(小難しい単位でわかりにくいですが、新規にアルミ缶を生成すると110.7必要だったのが、リサイクルであれば3.63に抑えられるというのが要点です。)
(参考:アルミ缶リサイクル協会

そのためアルミ缶の原料であるボーキサイトから新しく地金を生成するよりも、一度金属になったアルミ缶から地金を再生する方がエネルギー効率が良いのです。

どれくらいエネルギーの節約になっているのでしょうか?

2015年度のデータでは、リサイクルされたアルミ缶は約26万トンでした。
この量を新規にボーキサイトから生成する場合と比べると、リサイクルの場合は約76億kWhの節約になるのです。

そして、1世帯の電気使用量8年半分に相当します。これは日本の全世帯(約5,641世帯)の15日分の使用電気量に相当します。
(参考:アルミ缶リサイクル協会

日本のリサイクルの現状

2016年のデータだと、日本のアルミ缶リサイクル率は、海外に輸出されたものも含めると92%です。

アルミ缶消費量(年間) 約34万トン
国内のリサイクル量 約26万トン
海外へ輸出されてリサイクルされた量 約5.5万トン
国内のリサイクル率 76%
海外へ輸出された量も含むリサイクル率 92%

(参考:アルミ缶リサイクル協会

これは、ヨーロッパの国々と比べてもとても良い数字です。
以下は2015年のヨーロッパの国々のアルミ缶リサイクル率の数字の抜粋ですが、リサイクル率92%はドイツ、フィンランド、ベルギー、ノルウェーに次ぐ数字です。

ドイツ、フィンランドはリサイクル率99%なのでまだまだ先進事例に学べるところはありそうですね。

まとめ

ペットボトルと比較するとアルミ缶はとてもエコだということがわかりました。
今後はどうしても必要な時にはペットボトル飲料より、アルミ缶飲料を買うようにしようと思いました!