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日本の再生エネルギー導入の課題って?どんな解決策があるの?

再生可能エネルギー
再生可能エネルギー

2030年のエネルギーミックスの目標によると、再生可能エネルギーはエネルギー供給の22-24%になっています。
では再生可能エネルギーのさらなる導入に関してはどういった課題があるのでしょうか?
また、どういった解決策があるのでしょうか?

エネルギーミックスって何?という方はこちらをご覧ください!

2030年に向けて日本のエネルギー政策はどうなっているの?3E+Sに基づいた電力ミックスとは

再生可能エネルギー導入における3つの課題

再生可能エネルギーは火力発電などの伝統的な発電方法に比べると以下3つの課題があります。

  1. 発電に広大な土地が必要
  2. 発電量が季節や天候に左右されるため一定しない
  3. 発電にかかる費用が高い

それぞれ見てみましょう!

発電に広大な土地が必要

同じ発電量でも原子力を使った場合と太陽光・風力を使った場合では必要な土地がこれだけ違います。
(100万kWを発電する場合)

原子力発電 0.6㎢
太陽光発電 58㎢(原子力発電の35倍)
風力発電 214㎢(原子力発電の357倍)

(参考:九州電力HP「風力発電所Q&A」

解決策

一見するととても非効率に見えて、例えば太陽光発電の導入は現実的ではないように感じます。
しかし、太陽光発電のパネルなどはビルの屋上に取り付けられたり、線路や高速道路の日よけ屋根の部分にも取り付けることができます。
そのため他の用途で使用されている土地に、その用途を邪魔することなく追加で設置できるのです。
太陽光パネルの設置例
(引用:自然エネルギー財団

ある土地が既に持っている経済効果に、新たな価値を付加できる可能性があるのです。
そのため、広大な面積は必要ですが、その必要な面積は原子力発電所を作る時の面積とは単純に比較はできません。

発電量が天候に左右されるため一定しない

電力は需要と供給を一致させる必要があるので作りすぎても、作らなすぎてもダメです。
しかし、再生可能エネルギーは多くの場合自然の力を借りて電気を使っています。そのため、作る量を調整することができません。

解決策

再生可能エネルギーとは異なり、火力や原子力などは発電量を調整できます。
そのため、再生可能エネルギーと火力、原子力を総合して電力供給を考えることで、全体としての発電量を調整することができます。

たとえば、再生可能エネルギーで発電しすぎた場合は火力発電の量を減らすなどです。
その逆もまた然りです。
夜には太陽光での発電ができない分、火力発電の量を増やすなどです。

発電にかかる費用が高い

日本ではまだ再生可能エネルギーの普及が進んでいないため、発電設備の費用が高いです。
欧州と物価はほとんど変化はないのですが、発電設備は1.5倍ほどになっているようです。

解決策

発電設備の費用は、発電設備が普及すれば下がっていくことが期待されます。
それ以外にも、費用を抑えられる解決策としてヨーロッパの取り組みが参考になります。

ヨーロッパでは、設備の費用以外にも官民での連携が発電費用の低下に大きな影響を与えています。

例えば、ヨーロッパでは再生可能エネルギーの主力は洋上の風力発電です。
この風力発電を建設する際に、地域住民との調整や環境アセスメントなどを行う必要があります。
デンマークの風力発電割合
(引用: danskenergi.dk

日本では建設業者がこれらを主導していますが、デンマークやオランダではこれらを政府が主導して行なっています。
これによって企業の開発リスクが下がり、発電にかかる費用の下落に貢献しているようです。

まとめ

再生可能エネルギーの導入にあたっては、いくつか障壁がありました。
しかし、どれも乗り越えられない壁ではなさそうです。

ただしこれらを乗り越えていくためには民間だけでなく、行政の協力も必要です。
そのことはデンマーク・オランダの事例からわかると思います。
エネルギー問題は国全体に関わってくることなので、国と「発電に責任を持つ」民間企業が協力して進めてもらいたいです。
そのためには、私たちは国民として、国の政策がそういう方向に進むことを要求し続ける必要がありそうです。