食事は生活する上で欠かせないですが、その食事に必ず付き物なのが生ゴミです。
生ゴミというと「食べ残し」を意識しがちですが、
そもそも料理をする過程でも出てきます。
congerdesignによるPixabayからの画像
記事全体の流れ
生ゴミの発生源
そもそも生ゴミは、日本全体でどれくらい発生しているのでしょうか。
また、生ゴミはどこで発生することが多いのでしょうか。
数字を見てみましょう。
*図中の事業系というのは 食品製造業、食品卸売業、食品小売業、外食産業 を意味します。
上記から、以下のことがわかると思います。
- 平成28年度(2016年度)では2,759万トンの食品廃棄(生ゴミ)が発生している。
- 生ゴミの発生源として、事業系が家庭の2.5倍程度を占めている。
江戸時代の生ゴミ処理方法
江戸時代の生ゴミ処理はどのように行われていたのでしょうか。
当時の江戸では、近郊の農家が生ゴミを肥料として使用していました。
つまり生ゴミのリサイクルをしていたわけです。
現代の生ゴミ処理方法
現代は生ゴミはほとんど焼却処分されています。(燃えるゴミとして処分されています)
falcoによるPixabayからの画像
生ゴミはその70%が水分であることから、以下の問題があります。
- 回収時にその重量のために輸送により多くのエネルギーが必要(軽量化したらより少ないエネルギーで輸送を行える。)
- 水分量が多いので、焼却時により多くの燃料を使用して燃やす必要があります。
低温で燃やすと有害物質(ダイオキシン)が発生するため。
そのような問題を解決するべく、以下のような商品や解決策が作られています。
- ディスポーザー
1960年代に日本でも使用され始めました。そもそも生ゴミをゴミの回収に出さないイメージです。
キッチンのシンクに、水と一緒に生ゴミを流して処分します。
生ゴミは、その後ディスポーザーにより粉砕され、そのまま排水管を通って下水道に合流します。しかし、1960年代当時は下水道の処理施設が整備されてませんでした。
そのため、粉砕された生ゴミがそのまま川に放流されたりして、川の水質が汚染されました。
その影響で、その後あまり普及することはありませんでした。 - コンポスター
生ゴミを使って肥料を作るイメージです。
枯葉や生ゴミを微生物の力を使って、分解発行した堆肥のことをコンポストと言います。
そのコンポストを作るために使われる容器をコンポスターといいます。
Manfred Antranias ZimmerによるPixabayからの画像ただし、生ゴミが完全に分解されないと様々な問題が発生します。
そのため生ゴミの分別を厳しく行う必要があります。
プラスチック容器などが混入してしまうと、分解されないのです。そのため給食から出る生ゴミなど廃物が混ざりにくいので、コンポスト化する良い対象になっています。
ちなみに家庭でもコンポスターを購入して使用することは可能です。 - 生ごみ処理機
バイオ式と乾燥式の2つの機械があります。
バイオ式はコンポスターに似ています。
乾燥式は、生ゴミの70%が水分なので、それを乾燥させてしまってゴミの量を減らしてしまおうというものです。
まとめ
生ゴミは一番身近なごみだけど、何も考えずに捨てがちでした。
土に返せるし、土に返すことで土壌が肥沃になるので、とても大切な資源だと気づきました。
私もコンポスト化をして、資源として生ゴミを見つめ直してみようと思います!
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