sdgs-11-住み続けられるまちづくりを
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SDGs11番目の目標「住み続けられるまちづくりを」とは?意味・背景・取り組みなどを解説

地球上に人間が末永く住み続けられることを目指し、2015年の国連サミットでSDGs(持続可能な開発目標)が採択されました。SDGsは解決すべき課題ごとに目標が設定されており、11番目に挙げられているのが「住み続けられるまちづくりを」です。今回の記事では、「住み続けられるまちづくりを」という目標のもつ意味や背景、具体的な取り組みなどを紹介していきましょう。

11番目の目標「住み続けられるまちづくりを」とはどういうことか

SDGsで11番目の目標である「住み続けられるまちづくりを」の持つ意味とは、人々が都市部に集まることで想定される問題を解決しようということです。その目標には、世界人口が増加することで様々な問題が生じるであろうことが背景としてあります。世界人口は年々増加しており、2021年では78億5000万人にも達しています。そのうち半分以上が都市部に住んでいるのですが、今後その割合は更に増える見込みです。都市部に人がこぞって住むようになれば、住居が足りなくなりますし車やバイクが増えて排気ガスによる環境汚染も心配になります。

人が増えればゴミも大量に排出されるので、処分する場所に困るでしょう。さらに、多くの建物で人が住んだり仕事をしたりすることで、地震・台風・洪水など自然災害や犯罪による被害も大きくなります。何も手を打たなければ、都市部は危険で人が住みにくい場所へと変わります。そこで「住み続けられるまちづくりを」という目標を掲げて必要な取り組みをしていくことで、大勢の人が安心して住める都市へと変えていこうというのが、SDGsの狙いです。

外国に比べて安全で生活水準も高い日本だと、危機感を持っていない人もいるでしょうが、近年になって深刻度が増しているヒートアイランド現象や集中豪雨のもたらす水害などを踏まえると他人事ではありません。また「住み続けられるまちづくりを」は、都市部に住む人だけでなく地方に住む人の問題も向き合うことを求めています。少子高齢化の影響で様々な問題がでている地方の人や自然を守るためには、積極的な取り組みが必要です。これまでSDGsに「住み続けられるまちづくりを」という目標があることを知らなかった人は、よい機会なのでその内容をよく調べてみましょう。

11番目の目標「住み続けられるまちづくりを」を達成するための取り組み

11番目の目標「住み続けられるまちづくりを」を達成するための取り組みですが、その方向性を示しているのが10個のターゲットです。抽象的な内容の目標に対して、ターゲットは目標を構成する要素について詳しく書かれており具体的に何をすればいいのかがわかります。例えば1個目のターゲットは、「2030年までに、すべての人が、住むのに十分で安全な家に、安い値段で住むことができ、基本的なサービスが使えるようにし、都市の貧しい人びとが住む地域(スラム)の状況をよくする。」です。

このターゲットを読み解くと、誰でも安価で安心して住める場所を作り、スラム街を改善すればいいということになります。それを踏まえた取り組みとして、よく行われているのが国や自治体が、スラム街の原因となる違法な住宅を撤去したり新たに建築されるのを防いだりするといったことです。しかしながら、それは対症療法のような取り組みであり一時しのぎです。根本的な解決をしたいのであれば、劣悪な環境のスラム街でしか暮らせない低所得者の生活水準を高める取り組みも同時にやらなければいけません。例えば、専門的な技術を身につけられる学校に通わせることで安定した職に就けるようにしたり、安く借りられる賃貸住宅を提供したりすることが効果的な取り組みです。

他のターゲットでは、高齢者や障がい者など弱い立場にある人々の生活や、環境問題、防災などに焦点が当てられています。ターゲットの内容に合わせて、適切な取り組みをしていけば最終的に目標11を達成することができるでしょう。なお人口の増加により、貧困に苦しむ人々・高齢者・障がい者などの割合も増えていきます。したがって、取り組みのペースが遅ければ、目標11の達成だけでなく、個々のターゲットを達成することも困難です。達成期限に間に合わせたいのであれば、各国が本気で取り組む必要があります

日々の生活でできること

11番目の目標「住み続けられるまちづくりを」を達成したいのであれば、国・自治体・企業などに加えて、個人レベルの取り組みも必要になります。例えばゴミの排出量を減らすために物を使い捨てるのではなく修理・修繕して使うようにするとか、災害に備えて水や食料の備蓄をしておくというのが、日常的にできることです。地域の治安を守るべく見回り活動に参加したり、住んでいる地域のために頑張る議員に投票するというのも意識をすればすぐにでも始められます。

個人が日常的にできることを考えるときには、自分だけでなく周囲の人の意識を変えていくことも重要なことです。家族に対しては災害が起きたときにどのような対応をすればいいのか、食料やエネルギーのロスをなくすために心がけることをしっかりと教えておきましょう。さらにボランティア活動を精力的に行うことで街をより良くできたら、SDGsに興味がなかった人の意識も多少は変わるでしょう。その結果、多くの人が個人でできることをやるようになることで、目標を達成しやすくなります。

「住み続けられるまちづくりを」を実現するために努力をしよう

人間が地球で暮らしていく上で、安心して暮らせる環境をつくることは重要なことです。しかし、人口が増え都市部に人がひしめき合う社会では、それが難しくなります。現時点でも世界には厳しい環境で暮らす人々が大勢いるのに、将来的にはさらに状況が悪くなる事を考えれば何もしないわけにはいきません。子や孫が暮らす地球をより良くしたいのであれば、できることは積極的にやりましょう。

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