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SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」とは?意味・背景・取り組みなどを解説

SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」は、世界を取り巻く多様な問題を解決に導くカギとも言える目標です。さまざまなものに溢れた現代において、その消費の仕方を見直すことが求められています。本記事では、SDGsの目標12について、その意味や目標が設定された背景、実際に行われている取り組みなどを解説。また、目標達成のため私たちが身近でできることなども紹介します。

SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」の意味と背景

SDGsの12番目の目標は「つくる責任 つかう責任」。これは、持続的に生産・消費ができる仕組みづくりを行うための目標です。世界では、私たちの生活に必要なあらゆるものが、日々膨大な量で生産されています。しかし、その全てが実際の消費につながっているわけではありません。生産されたものの、消費されず廃棄物として処理されているケースも非常に多いのです。例えば食品ロスがあります。食品ロスとは、食べられる食品を廃棄することを指す言葉。世界で生産されている食料は、その1/3が廃棄されていると言われています。食品ロスにより、その生産に使用したエネルギーも、廃棄に使用するエネルギーも無駄になってしまうということです。食品ロスの原因は食品の管理不足・売れ残り・生産工程上のミスなどで、大いに改善の余地があると言えます。

また、水質汚染なども関わりがあります。地球上の面積は海が大部分を占めているため、水資源が豊富というイメージがあるかもしれませんが、飲用として利用できる水は数%程度です。実際に供給できる水分はさらに少なくなります。このように、水資源は限られている一方で、化学物質や有害物質が原因の水質汚染問題が深刻化しています。そのほか、世界中でエネルギー消費が高まっていることも、この目標に関わる大きな課題です。効率的なエネルギーや省エネルギーに関する技術革新は進んでいますが、まだまだエネルギーの使用量は増加傾向にあります。こうした背景を踏まえ、地球環境を守り私たちがこれからも暮らし続けていくため設定されたのが、「つくる責任 つかう責任」なのです。なお、この目標には、さらに8つのターゲットと3つの対策が設けられており、具体的にどのように取り組みを進めていくべきかベクトルが示されています。

SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」の達成に向けた取り組み

ここからは、SDGs12番目の目標達成に向け多く見られる取り組みを事例とともに紹介します。

食品廃棄物の削減

食品廃棄物を減らすことで、食品ロスの解消につなげようという取り組みが多く見られます。例えば茨城県つくば市においては、農作物の地産地消を推進する事業が行われています。地域で生産された作物を地域で消費すればロス削減が期待できるでしょう。地産地消に取り組むレストランの認定数を増やす、給食に地産地消メニューを取り入れるなど、さまざまな取り組みが行われています。イオン株式会社ではグループとして食品廃棄物削減目標を設定し、2025年まで食品廃棄物の半減を目指しています。商品管理の徹底による売れ残りの削減や食品残さ・廃食油のリサイクルなど、具体的な対策が行われています。

リサイクルの推進

リサイクルの推進も自治体や企業で幅広く行われています。例えば株式会社ユニクロは、服のリサイクル・リユースの取り組みを実施。不要となったユニクロ商品を集め、難民への衣料支援や燃料・素材への再利用につなげています。コカ・コーラボトラーズジャパンでは、自社独自のゴールを設定。サスティナブル素材の使用率アップ、回収率アップなど、細かな数値を定めて多角的な取り組みを進めています。

SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」達成に向け身近でできること

それでは最後に、SDGs12番目の目標達成に向け、私たちが身近でできることを紹介します。

賞味期限・消費期限の近い商品を選ぶ

食品を買う際、賞味期限や消費期限に余裕のある商品を選ぶ人は多いでしょう。しかし、新しい商品ばかりが購入されると、賞味期限や消費期限が近い商品はどんどん売れ残り、結果廃棄されてしまう可能性があります。すぐに消費するなら、期限に必要以上の余裕を持たせることはありません。賞味期限や消費期限の近い商品を積極的に購入すれば、食品ロスの削減につながるでしょう。

リサイクルを意識する

不要なものはすぐ捨てるのではなく、リサイクルできないか考えることも大切です。例えばフリーマーケットやフリマサイトで購入希望者を見つけるのも1つ。リサイクルショップに売る方法もあります。また、資源として利用できる物品は、店頭で回収している店舗も。このような方法でリサイクルを行うことで、資源の無駄をカットできるでしょう。そのほか、ごみとして出す際もリサイクルがスムーズに行われるよう、しっかり分別を意識してみてください。

エネルギーの節約を行う

普段使っているエネルギーの節約も私たちにできることの1つです。例えば使っていない電気機器はオフにするなど、こまめな節電が考えられます。省エネルギーが可能な商品を選ぶ、エコなエネルギーを選ぶなど、使用する商品・エネルギーの選び方を工夫するのも良いでしょう。

SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」を達成するためには1人1人の行動も大切

SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」は、世界で現在発生しているさまざまな問題と絡み合う重要な目標です。達成するため国や自治体、企業などが取り組みを進めていますが、私たち1人1人が行動することも大切。目標12や関連する問題を自分のこととしてとらえ、身近なところからできることを行いましょう。ぜひこの記事を参考に、SDGsについて理解を深め、自分にどのような関わり方ができるか考えてみてください。

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