sdgs-7- エネルギーをみんなに。そしてクリーンに
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SDGsの目標7「 エネルギーをみんなに。そしてクリーンに」とは?意味・背景・取り組みなどを解説

SDGsの7番目の目標について 2015年に国連総会で採択された「持続可能な開発目標」、通称「SDGs」。人類が抱えている様々な問題を解決すべく、2030年までに達成すべき17の目標・169のターゲット・232の指標が設定されました。今回は17つある目標のうち、SDGsの7番目の目標について紹介します。7番目の目標の意味や背景、取り組みについて詳しく解説していきます。

SDGsの7番目の目標とは?

SDGsの7番目の目標は「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」です。さらにSDGsの7番目の目標には、5つのターゲット(達成目標)が設けられています。その内容は、「エネルギーの安定供給」「再生可能エネルギーへの移行」「エネルギー効率の改善」「エネルギー関連の研究」「開発途上国への支援」というテーマで構成されています。

「エネルギーの安定供給」とは、地球上のすべての人が安くて安定的なエネルギーにアクセスできることです。「再生可能エネルギーへの移行」とは、化石燃料を用いたエネルギーから、クリーンで環境負荷の少ない再生可能エネルギーへの移行に世界全体で取り組むことです。「エネルギー効率の改善」とは、エネルギーを効率良く使うことで、温室効果ガスの削減など環境への負担を減らすことを目的としています。「エネルギー関連の研究」とは、太陽光発電・風力発電・水力発電・バイオマス発電・地熱発電など、環境負荷の少ない再生可能エネルギーの研究を進めることです。「開発途上国への支援」とは、今なお電力を利用できない島嶼部や内陸地の開発途上国を中心に、投資やインフラ整備をすることです。

これら5つのターゲットを2030年までに達成することが、SDGsの7番目の目標です。

7番目の目標が生まれた背景とは

SDGsの7番目の目標「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」が生まれた背景としてまず挙げられるのが、世界で電気を利用できない地域が存在することです。2021年のSDGsの報告では、7億5,900万人が電力を利用できずに生活しています。そのうち4分の3がサハラ以南アフリカに暮らしているとされています。電力のない地域では、機械を動かすことも夜に勉強することも出来ません。就業や学習の機会が失われ、他地域との格差がさらに広がります。また世界人口の3分の1に当たる26億人が、電力の代わりに「危険で非効率な調理システム」を用いて料理を作っています。「危険で非効率な調理システム」とは薪・炭・動物の糞などの使用です。これらの燃料を使用すると煤や煙が発生し、人体に悪影響を与えます。さらに空気をも汚し、環境汚染の原因になります。したがって世界中の誰もが手軽に電力が利用でき、最終的に格差を是正するために7番目の目標が設定されました。

加えて背景として挙げられるのが、地球の温暖化や気候の変動です。その一因と言われているのが、大量の二酸化炭素を発生させる石油・石炭・天然ガスなどの化石燃料を元にしたエネルギーの利用です。したがって従来のエネルギーから近代的な太陽光発電・風力発電などの再生可能エネルギーへの変換が必要とされています。しかしながら2021年のSDGsの報告では、エネルギー最終消費に近代的な再生可能エネルギーが占める割合は、電力部門で25.4%、暖房部門で9.2%、輸送部門で3.4%です。こうした取り組みをさらに加速させるべく7番目の目標が生まれました。

7番目の目標への取り組みについて

SDGsの7番目の目標を達成すべく様々な取り組みが行われています。世界的な取り組みの代表例としては、国同士でパイプラインを繋げてエネルギーが届くようにしたり、開発途上国のインフラ整備に積極的に投資をしたりしています。また化石燃料を元にしたエネルギーから再生可能エネルギーへの変換も顕著です。中国やアメリカでは再生可能エネルギーの発電量が突出しており、ヨーロッパでも発電量に占める再生可能エネルギーの割合が年々増えています。

日本国内に目を向けてみると、2019年度の発電電力量の占める割合は火力発電が75.7%、再生可能エネルギーが18.1%です。日本は資源が不足しているため、化石燃料を用いた火力発電に頼らざるを得ないのが現状です。しかしながら2020年に、2050年までに二酸化炭素を含む温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を宣言しました。「カーボンニュートラル」に向けて2030年までに火力発電の占める割合を約50%まで減らし、再生可能エネルギーの占める割合を約25%まで引き上げることが目標です。また企業側としても、風力発電事業や地熱発電事業の開発や自宅に設置する太陽光パネルの改良、電力の使用量を逐一把握できるスマートホームの開発など、目標実現のために積極的な姿勢を見せています。このように国内でも官民一体となって7番目の目標達成に向けて取り組んでいます。

私達が身近なことからできること

以上のように安定的なエネルギーの供給と再生可能エネルギーの研究のために、日本国内と世界各国が一丸となって取り組んでいます。また目標達成のために個人でできることも存在します。節電のために電気をこまめに消したり、通勤方法に自転車を取り入れたりすることは効果的です。また自宅に太陽光パネルの設置や、再生可能エネルギーを扱う電力会社と契約するのもいいでしょう。ぜひ身近なことから取り組んでみてください。

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