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SDGsは意味ない、胡散臭い?ウォッシュと言われないための注意点についても解説

SDGsとは、持続可能でよりよい世界を目指すことです。2015年9月開催の国連持続可能な開発サミットで、決められました。ニュースやテレビといったさまざまなメディアで取り上げられ、注目されています。しかし、Twitterなどでは、この言葉について胡散臭いという意見も多く見受けられます。今回は、SDGsが疑わしい、意味がないと言われる理由をまとめました。怪しいと問題視されているSDGsウォッシュについても具体例をあげて解説していきます。

SDGsが胡散臭い、意味ないと言われる理由

2022年に、朝日新聞デジタルでアンケートが行われました。この調査によると、SDGsを何だか胡散臭いと感じている人は58%です。ここでは、SDGsが怪しい、無意味と言われる根拠を5つ紹介します。

綺麗事のように感じられる

SDGsの目標には、ゼロやなくそうといった文言が含まれています。これらの表現は極端なものです。また、2030年までに、1日1.25ドル未満で生活する人々の貧困を終わらせるといった難易度の高い目標が掲げられています。したがって、現実味がなく綺麗事のように感じる方もいるでしょう。

誰でも購入可能なSDGsバッジ

身につけることで、社会課題の解決に取り組んでいることをアピールできるSDGsバッジ。このバッジは、誰でも購入することが可能です。会社で決まりがあるからつけているといった方も少なからずいるでしょう。SDGsに興味がなくてもつけられてしまうバッジが存在していることは、胡散臭いと感じられる1つの要因と言えます。

あまりにも多い報道

SDGsはマスメディアによってさまざまなところに取り上げられています。ゴリ押しされていることから、これは、作り出された流行なのではないかと不安視する意見が出てきています。

うわべだけのSDGs経営をしている企業の存在

SDGsに取り組んでいるように見せかける企業が存在していることも根拠の1つです。例えば、サステナビリティに関する実績はないが、ロゴだけをWebサイトで掲載しているといった行為です。これらの行いは、さまざまな人からの信頼を失うものであると言えます。

偏った目標

偏った課題が掲げられていることは、いかがわしいと感じられる要因の1つでしょう。多方面から意見が取り入れられず、目標が立てられてしまっています。SDGsの地球温暖化に関する課題設定は、二酸化炭素がべースです。しかし、その原因は単に地球の自然のサイクルだと考える専門家もいます。

SDGsウォッシュとは

SDGsを行なっている企業の名前を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。SDGsウォッシュとは、サステナビリティに取り組んでいるふりをするビジネスのことです。グリーンウォッシュという言葉から派生してできたものです。

これが起こった企業は、靴やアクセサリーなどを開発、製造しているナイキです。ナイキは、サステナビリティへの取り組みを掲げています。しかし、東南アジアの工場で、幼い子どもを働かせるといった児童労働問題が発覚しました。子どもが労働に従事することは、教育を受ける機会が妨げられることを意味します。したがって、ナイキは、質の高い教育をみんなにというSDGsの目標に反することとなりました。発展途上国の労働者を搾取することによって成り立っていたビジネスは、多くの批判を浴びています。

大手旅行会社であるHISもウォッシュを起こしてしまった企業の1つです。HISはエコツアーといった環境の在り方について学べるツアーを開催しています。また、SDGsについての研修を社員に行うなど、積極的に取り組んでいる姿勢を見せています。その一方で、パーム油を利用したバイオマス給電事業をはじめました。しかし、この事業は環境保護団体から批判を浴びています。なぜなら、バイオマス発電は動物の生態系を崩す恐れがあるからです。発電に利用される原料の1つであるパーム油の採取は、森林破壊などの環境問題を引き起こします。

なぜ、SDGsに取り組むべきなの

SDGsが意味ないと言われているなか、わざわざ取り組む必要があるのと感じる方もいるかもしれません。しかし、SDGsには現代社会が抱える解消すべき課題がたくさん含まれています。そのような課題を解消することで以下のメリットが生まれます。したがって、SDGsには積極的に取り組むべきと言えるでしょう。

コストの削減

サステナビリティを行うべき根拠の1つとして、コストの削減が挙げられます。企業を運営していくうえで、電気代や人件費といった多くのランニングコストは欠かせません。SDGを意識することで、原材料や水道光熱費の削減が可能になります。企業の利益を向上させてくれる取り組みは、重要です。

企業のイメージアップ

企業のイメージアップも、メリットと言えます。SDGsの認知度は、どんどん増してきています。取り組みを適切にアピールできると、イメージを向上させられるでしょう。ブラントイメージが向上すると、優秀な人材を確保できたり、競合企業との差別化を図れたりします。なお、会社のサステナビリティの取り組みについて誇張しすぎたりしないことも重要です。実態以上に、取り組んでいるように見せかけると胡散臭く見えてしまいます。そして、株価が下がったり、企業のイメージダウンにつながったりしてしまいます。

よりよい社会を作ることにつながる

子どもといった将来の世代のために、美しい日本をできるだけ残していきたいと考えている方も多いのではないでしょうか。地球の環境を守るために、節水や節電などを心がけていくことが大切です。

SDGsに取り組む際の注意点

SDGsが怪しいと感じられることは、上記の内容から明らかです。しかし、方法によってはこのイメージをできるだけ排除していくことも可能です。実施しているものがウォッシュにならないために、注意しておくべきポイントは2つあります。

まず、概念をきちんと理解しておくことです。理解が中途半端のまま、取り入れてしまうと、表面的にしか物事を扱えません。よって、信用できない怪しいものであるという評価を受けてしまう恐れがあります。そして、取り組んだ成果について、事実をありのままに伝えることが重要です。ある海外のコスメブランドでは、誤解を招く広告表示が行われていたこともあります。そのブランドでは、紙の容器を使ったエコなパッケージであることが打ち出されていました。しかし、実際はプラスチック容器の上に紙をつけたものだったのです。環境によくない素材が多く使われているので、決してエコな商品とは言えないでしょう。また、小さい実績を大げさなものとして取り上げないように注意しておきましょう。

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