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特集 グレタ・トゥーンベリとは何者??

Photo by MICHAEL CAMPANELLA/Getty Images

今話題のグレタ・トゥーンベリさんについての特集です。
2019年ノーベル平和賞の候補と言われる彼女がどんな人なのか見ておきましょう。

またグレタさんのNY到着の記事に関してはこちらをご覧ください。
関連記事:16歳の環境活動家トゥーンベリ、ヨットで大西洋横断しNYに到着。彼女は一体何者!?

グレタ・トゥーンベリの略歴

  • 8才:気候変動や地球温暖化について初めて耳に触れ、今の地球温暖化への危機意識が低い世界について疑問に思う。
  • 11才:気候変動のことを考えるあまりうつ病になり、2ヶ月で10キロ痩せる。
    地球温暖化を促進させる行為が我々の生命を脅かすのになぜ、制限もかからず違法なことではないのか納得がいかなかった。
  • 15才
    2018年8月学校を休みスウェーデンの議事堂の前で一人で座り込みストライキを始め世界が注目。2018年11月:アスペルガー症候群であると診断される。TEDでの公演:彼女は講演の最後に
    『既存のルールに従っていては世界を救えないのです。そのルールは変わるべきルールなのだから。
    全てが変わる必要があります。そして今日から変わる必要があるのです。』と訴えかけた。
  • その後:多くの会議等に出席
    2018年12月12日COP24、2019年1月23日世界経済フォーラム(WEF)、
    2月21日欧州連合経済評議会、4月21日ロンドンの抗議運動「絶滅への反逆」、
    その他欧州各地でのデモに参加、気候変動サミットへの出席のためNYへ

Strike for Climate(気候変動のための学校ストライキ)

彼女が有名になるきっかけが「学校をストライキ」をすることでした。

2018年スウェーデンに異常な熱波が襲いました。
記録的な猛暑と感想に見舞われ、それによって山林火事が頻発し、多くの犠牲者が出ました。
グレタさんは気候変動への危機感を募らせました。
次の国政選挙(2018年9月)まで2週間、学校を休むことで「学校ストライキ」を実行し気候変動への対策を強く訴えました。
彼女のデモはツイッター上で瞬く間に広がり、参加者も日に日に増えていきました。

その後彼女は「Friday for Future」と銘打って、毎週金曜日に学校を休んでストライキを続けました。
そんな彼女の学校ストは世界へ波及し各国で学校ストが行われました。
2019年3月の時点300の地域160万人を超える若者が参加しました。Update 1.6 million students across the globe demand climate action

学校ストに参加した子供の親は「子供を誇りに思う」と言いました。
また学校自体は学校ストを容認しないところがもちろん多く、でも、その国の政治家が学校ストを応援するなどといった光景が見られます。
このように学校ストを称賛する大人も多くいるのです。

 アスペルガー症候群

彼女はTEDにて「アスペルガー症候群の強迫性障害、選択的無言症である」と告白します。
彼女はコミュニケーションが苦手で、興味の対象が限定的なのだそうです。

選択的無言症とは「話す能力があるにもかかわらず、ある特定の場面では発言や会話ができなくなる状態 。. . . また、他者との関わりを避けようとするなどの行動がみられる。社会に対する不安や緊張が強いために起こるとされる。(出典:小学館
本当に気候変動について真剣に考え、気候変動に恐怖を感じていたことがわかりますね。

アスペルガーは病気ではなく、1つの才能。」と言い彼女がこの症状をポジティブに捉えています。
「アスペルガーでなかったら、こうして立ち上がることはなかったでしょう
FaceBookより)

またアスペルガー症の人は正直すぎることがあります。ですがこれは彼女の強みです。
彼女のスピーチはいつも歯に衣着せぬ言葉で、どストレートに核心をついてきます。
がそれゆえに周りから拒絶されることもあるようです。
ですが彼女はアスペルガー症について以下のように考えを述べました。
自閉症であることは、学校や職場、いじめからの終わりなき戦いです。」とこの症状の一面を語る一方で、
正しい環境下で、正しく適応すれば、スーパーパワーとなる」。
この言葉からも、彼女がアスペルガーをポジティブに捉えているのがわかります。

他にも多くの有名人が障害があることを告白しています。スーザンボイルやスティーブ・ジョブズ、ビルゲイツはASD(アスペルガー症候群、自閉症スペクトラム障害)、トムクルーズは難読症であると告白しています。
天才と呼ばれる人が障害を持っているのです。

グレタさんの障害に対する発言や考えで、これから世界の障害に対する考えが変わるかもしれません。

出席した主な会議

彼女は多くの国際的な会議に招待され、素晴らしいスピーチを残しています。

2018年12月12日:COP24

私たちは世界のリーダの皆さんにお願いに来たのではありません。
みなさんはこれまでと同様に私たちをないがしろにするでしょう。」と世界の代表が集まる中、
いつまでもたっても変わろうとしない世界のリーダーに、物怖じすることもなく堂々と苦言を呈しました。

変化は否応なく訪れることを、私たちは伝えに来ました。普通の人々こそ真の力を発揮できるのです。
そういって、世界のリーダーが動かないのならばこちらが動かせると、警告じみた言葉で最後をくくりました。

2019年1月23日:世界経済フォーラム(WEF)ダボス会議

1月3日に誕生日を迎え彼女は16歳になっていました。
私たちの家が火事です」そう言うために彼女はここにいる、と言いました。

今や礼儀正しく話している時でも、発言内容に気を使っている時ではありません
この言葉がいかに我々が危機に瀕しているかを伝えてくれています。

大人たちは言い続けます。『我々は若い人々に希望を与える義務がある』
私はあなた方の希望など欲しくはありません….うろたえて欲しいのです
COP24に続けて、若者の希望を奪う選択をする大人へ危機感を持って行動して欲しいと強く訴えました。

私たちの家が炎に包まれているかのように行動して欲しい」そう最後を締めくくりました。

2019年2月21日:欧州経済社会評議会(EESC)

学校ストライキのメンバー数人と出席しました。
「若い人々が世界を救うよう期待している」と言う大人の言葉に、
成長して担当者になるのを待ってはいられないのです」と学校ストライキを起こす理由を語りました。

IPCCの報告によると、私たちが人間には制御できない不可逆な連鎖反応を引き起こす事態に陥るまで残り11年ほどです
人類史を失敗に終わらせた愚かな政治家とならないためにもこの残された時間を使って、
社会のあらゆる面でかつてない変化を起こさねばなりません」と強く訴えかけます。

EUは1990年と比べて2030年は温室効果ガス45%削減と目標値を向上させましたが、
目標値を約2倍の80%にしなくては子供の将来を守るには不十分だと目標値のさらなる向上を求めます。

そして最後にストライキをせずに学校にいるべきだ言う批判に対して
私たちの代わりに仕事を休んで街頭で抗議してください。
いっそのこと一緒にやりませんか、その方が抗議運動は捗ります….
あなた方の尻拭いをし始めました。完了するまでやめません
と、行動もしないでただ世界が変わるのを待つだけの大人を批判し、行動するように強く促しました。

2019年4月21日:絶滅への反逆

グレタさんのスピーチはこちらのBBCの記事に載っていますのでご覧ください。

スウェーデンの10代少女、英温暖化抗議は「変化をもたらす」 抗議活動続く

人類は分かれ道に立っている」と力強く述べました。

そして事態を動かしているのは「絶滅への反逆」や「学校ストライキ」に参加する人々で、我々は進む道を選んだと言います。

そして終盤
私たちは地球のために戦い続けます。絶対にやめません」と決意をあらわにしました。

飛行機は使わない

彼女は今まで、国内外の国際的な会議などに招待されてきました。
彼女は大量の燃料を消費し大量の二酸化炭素を排出する飛行機は使いません。
毎回、環境に優しい交通手段を選びます。

ダボス会議では多くの出席者がプライベートジェットで現地入りしました。
多くの出席者はダボス会議の議題の気候変動にそぐわない行動をしているのです。
そんな中、グレタさんは32時間かけて鉄道でやってきました。

また、2019年9月23日にNYで開催される気候変動サミットへは、海を渡るにも関わらず飛行機を使わない選択をしました。
そしてグレタさんはヨットに乗って大西洋横断を実行し15日間かけてNYに到着したのです。
NYに到着するとSDGsのそれぞれの目標を象徴した17のヨットが出迎えました。

またNYでの話は速報としてまとめたのでこちらをご覧ください。
関連記事16歳の環境活動家トゥーンベリ、ヨットで大西洋横断しNYに到着。彼女は一体何者!?

広がりつつある「飛行機に乗るのは恥だ」についての記事がありましたので紹介します。
紹介記事「飛行機に乗るのは恥だ」─欧州の“環境意識高い系”若者に広がる「フライトシェイム」

緑の党の躍進

2019年5月23日から開催された欧州議会選挙で緑の党が躍進しました。
グレタさんの活動は世界に影響を及ぼし、やっと政治にまで影響が届きました。

ですが一方でグレタさんの祖国スウェーデンでは4議席が2議席に減ってしましました。

若い活動家の多くが女性という事実は、「若い女性はリベラルな政党に引かれ、中高年の男性は右派、そしてある程度ポピュリスト政党に傾く」事実に起因すると、政治学者のソフィー・ブロムバック(Sofie Blomback)氏はAFPの取材で指摘した。(出典:欧州議会選挙で緑の党が躍進、貢献したのは若い女性たち

これを見ると、まだまだ気候変動に対する大人の意識は上がりきっていないのかなと感想を持ちました。

まとめ

どうでしたか?グレタさんの行動を知って、皆さんも環境に対する意識が大きく変わったのではないでしょうか?
残された時間は11年とはっきり言われると危機意識が強まるのではないでしょうか?

若者を中心に世界は動こうとしています。多くの若者が環境活動家と呼ばれています。
今まで、座して変化を待っていた私も今回ばかりは、本気で取り組んでいきます。
そしてその為にこのサイトを立ち上げました。

残された時間は11年間。
今まで通りの生活を続けますか?
それとも、危機感を抱いて行動し、さらにこの危機的状況を周りの人に伝えますか?
1人の行動は小さくとも、他人に影響を与えることで点が繋がり大きな円を作ることができます。
生活を見直し、政治を任せるべき人を考え直し、若者の未来について考え行動する時です。

この記事を読んで、少しでも変化が与えられたら幸いです。

 

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参考記事

「アスペルガーは才能」ノーベル平和賞にノミネートされた発達障害の少女が投げかける。障がいとは何かを
環境活動家の少女、NY国連前で「学校スト」〔産経〕
スウェーデンの10代少女、英温暖化抗議は「変化をもたらす」 抗議活動続く〔BBC〕
「飛行機に乗るのは恥だ」─欧州の“環境意識高い系”若者に広がる「フライトシェイム」〔yahoo〕
欧州議会選挙で緑の党が躍進、貢献したのは若い女性たち〔AFP〕
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