せっかく太陽光発電を導入するのであれば、よりお得に多くの電気を発電できると嬉しいですよね。
そこで気になる単語が太陽光発電の「変換効率」だと思います。
ただし、変換効率には2種類あります。それは、太陽光セルの変換効率と太陽光モジュールの変換効率です。この二つは、似ているので紛らわしいです。
そこで、この記事では以下について詳しく解説します。
①変換効率とは何か
②変換効率の良い太陽光のパネルはどれか
③よりお得な太陽光発電を導入するために何をするべきか
この記事を読んで、みなさんがお得に太陽光発電の導入ができるようにお役に立てれば幸いです。
変換効率には2種類ある
太陽光発電の変換効率には、以下の2つの種類があります。
①太陽光セルの変換効率
②太陽光モジュールの変換効率
前提知識としての説明:太陽光セルと太陽光モジュールについて
太陽光セルとは、太陽光電池モジュールの最小単位のことです。太陽光電池一枚のことを指します。
太陽光モジュールとは、ソーラーパネルのことです。セルを組み合わせて作られます。
太陽光セルの変換効率は高く見えるので要注意
太陽光セルの変換効率には注意が必要です。
太陽光セルの変換効率は、電気抵抗の影響を受けないためモジュール変換効率と比べると値が高くなりがちです。それにもかかわらず、太陽光セルの変換効率だけを提示して、太陽光発電の性能をよく見せようとする業者も存在するからです。
そのため、変換効率について提示された場合は、それが「太陽光セル」と「太陽光モジュール」どちらについてなのか確認するようにしましょう。
太陽光モジュールの変換効率が高いと、少ない面積で発電量を確保できる
太陽光モジュールの変換効率とは、モジュール1㎡あたりの発電効率のことです。つまり、変換効率が高いと1㎡あたりの発電量が多いことになります。
太陽光発電の変換効率といった場合は、一般的にはこちらのモジュールの変換効率を指します。
ちなみに、モジュールの変換効率は、太陽光セルの変換効率より低くなる傾向にあります。なぜなら、モジュールはセルを組み合わせているため、電気抵抗が発生するからです。
2023年2月現在の変換効率の平均的な数値は20~22%
パネルメーカー各社の商品の変換効率は20〜22%が多いです。ただし、太陽光パネルの素材によっても値が大きく変化します。
参考)変換効率の高いパネルランキング
各社の太陽光パネルの変換効率を一覧にしました。
主に、産業用のパネルを対象に情報を取得しています。ただし、各社のHPに産業用と住宅用の区別の記載がない場合はその限りではありません。
10kWを導入した時の必要面積の違い。
一番お得なパネルを選ぶには、複数の施工会社に見積もりを取るべき
一番お得なパネルを選ぶためには、複数の施工会社に見積もりをとって実際に相談してみるのが良いです。
なぜなら、変換効率はあくまでも目安の一つだからです。パネルの大きさはメーカー、製品によって異なります。そのため、実際に設置を検討している場所の面積や形状と「変換効率の良いパネル」は必ずしもピッタリとハマるわけではないのです。
複数の業者の見積もりをとり、実際にプロの目から最適なパネルを選んでもらうのが良いです。
まとめ
太陽光発電の変換効率について解説しました。
変換効率の平均的な値は20〜22%であり、変換効率が高い方がより小さい面積で発電ができることがわかったと思います。
しかし、実際には変換効率は太陽光発電の導入時に参考にする目安の一つです。そのため、より大きな視点でコストメリットを考えたり、具体的に設置場所と設置する設備を検討する時には、必ずしも変換効率を優先しないことがあり得ます。
そのため、ここでお伝えした知識を踏まえた上で、実際の太陽光発電の詳細な導入に関しては、施工業者にお問い合わせください。そうすることで、より納得のいくプランで太陽光発電を導入できると思います。